サックス入門
楽譜が読めなくても、サックスは始められる?
楽譜が読めなくてもサックスは始められるのか、大人初心者の方にもわかりやすく解説します。リコーダーに近い身近な感覚から、音の出し方、楽譜との向き合い方、レッスンで少しずつ覚えられることを、サックス教室FLATらしい視点でまとめました。

サックスを始めてみたいと思ったとき、多くの方が最初に不安に感じるのが「楽譜が読めないけど大丈夫かな?」ということかもしれません。
五線譜や音符を見ると、なんだか難しそうに感じますよね。学校の音楽の授業以来、楽譜に触れていないという方も多いと思います。
でも、結論から言うと、楽譜が読めなくてもサックスは始められます。
最初から楽譜を完璧に読む必要はありません。まずは楽器を持って、息を入れて、音が出る感覚を知るところからで大丈夫です。
少し身近な例で言うと、学校で吹いたリコーダーに近い部分もあります。息を入れて、指を動かして、音を変えていく。もちろんサックスはリードを使うので仕組みは違いますが、「まず音を出してみる」という入口は、思っているより身近です。
この記事では、楽譜が読めない大人初心者の方に向けて、サックスを始めるときの考え方や、レッスンで少しずつ覚えていけることをわかりやすく紹介します。

最初から楽譜を読める必要はありません
サックスを始める前に、楽譜を読めるようになっておかなければいけないと思っている方もいます。
でも実際には、最初のレッスンでいきなり難しい楽譜を読まされるわけではありません。
はじめの段階では、楽器の持ち方、構え方、マウスピースのくわえ方、息の入れ方など、楽譜よりも先に慣れていくことがたくさんあります。
たとえばリコーダーも、最初から楽譜をすらすら読んで吹けたわけではなかったはずです。まずは指の場所を覚えて、息を入れて、簡単な音を出すところから始めた方が多いのではないでしょうか。
サックスも同じように、最初は音を出すところからで大丈夫です。楽譜は、サックスを楽しむための道具のひとつ。最初から完璧に読めなくても、少しずつ慣れていけば問題ありません。
サックスは「音を出す楽しさ」から始めやすい楽器
サックスは見た目が本格的で、少し難しそうに見える楽器です。
でも、最初の一音が出たときの楽しさを感じやすい楽器でもあります。
もちろん、きれいな音を安定して出したり、曲を自由に演奏したりするには練習が必要です。けれど、最初の段階では、難しい理論よりも「音が鳴った」という実感が大きなモチベーションになります。
リコーダーで最初に音が出たときのように、サックスもまずは“鳴った”という感覚があります。そこから少しずつ、音の高さやリズム、曲らしさにつながっていきます。
楽譜を読むことに自信がなくても、先生と一緒に音を出してみることで、サックスという楽器の楽しさを感じることができます。
FLATでは、うまく吹くことを急がず、まず音を出すところから少しずつ進めることを大切にしています。

リコーダーに近いところ、違うところ
サックスをまったく知らない方に説明するとき、リコーダーを思い浮かべると少しイメージしやすくなります。
どちらも息を入れて音を出し、指を使って音の高さを変える楽器です。指を動かしてメロディを作っていく感覚は、少し似ています。
一方で、サックスはリードという薄い板を振動させて音を出します。リコーダーのように息を入れればそのまま音が鳴るというより、マウスピースとリードに息を入れて、振動を作る必要があります。
だから最初は、息の入れ方や口の形に少しコツが必要です。
でも、そのコツはレッスンで少しずつ覚えられます。最初から専門的な知識を持っていなくても、実際に音を出しながら体で覚えていける部分がたくさんあります。

楽譜が読めない人がつまずきやすいポイント
楽譜が読めない方が不安に感じやすいのは、音符の名前、リズム、拍子、どこを吹いているのか分からなくなることなどです。
特に、音符の長さやリズムは、最初は見ただけでは分かりにくいものです。
ただ、これらは一度に全部覚える必要はありません。
たとえば、最初はドレミの位置を少しずつ確認する。次に、簡単なリズムを手で叩いてみる。先生の演奏を聴きながら、同じように吹いてみる。
リコーダーでも、最初は指づかいを覚えながら、簡単な曲を少しずつ吹いたはずです。サックスも同じように、曲や音を通して少しずつ楽譜に慣れていけます。
楽譜は“読めないと始められないもの”ではなく、演奏しながら少しずつ分かっていくものです。
耳で覚えることも、立派な練習です
楽譜が読めないと、音楽を始められないように感じるかもしれません。
でも、音楽は楽譜だけで成り立っているわけではありません。
先生の音を聴く。リズムをまねする。フレーズを口ずさんでみる。音の高さや流れを耳で感じる。
こうした練習も、サックスを続けるうえでとても大切です。
特に大人初心者の方にとっては、楽譜だけを見て理解しようとするより、実際に音を聴きながら進めた方が分かりやすいこともあります。
聞いたメロディを少しずつまねしてみる。先生と一緒に同じフレーズを吹いてみる。そうやって音楽に慣れていくことも、立派な練習です。
レッスンでは、必要なことから少しずつ覚えられます
サックスのレッスンでは、いきなり難しい楽譜を渡されて、ひとりで読み解くわけではありません。
初心者の方には、まず音を出すこと、楽器に慣れること、簡単なフレーズを吹いてみることから進めます。
その中で必要になったタイミングで、音符の名前やリズム、楽譜の見方を少しずつ覚えていけば大丈夫です。
たとえば、最初の曲を練習しながら「この音符は少し長く伸ばします」「ここで息を吸います」「ここは同じリズムが続きます」といった形で、実際の演奏と結びつけて理解していきます。
机に向かって楽譜だけを勉強するより、実際に音を出しながら覚える方が自然に入ってくることもあります。
楽譜を読めるようになることは大切ですが、最初の目的は“楽譜を読むこと”ではなく、“サックスを楽しむこと”です。
楽譜を読む力は、あとから育っていきます
楽譜が読めない状態で始めても、レッスンを続けていくうちに、少しずつ読める部分が増えていきます。
最初は音符の高さが分からなかった方も、よく出てくる音を覚えたり、同じリズムの形に気づいたりするようになります。
最初は見慣れなかった記号も、何度か出てくるうちに「あ、これは前にも見た」と感じられるようになります。
楽譜は、最初から完璧に読めるかどうかではなく、演奏と一緒に少しずつ慣れていくものです。
特にサックスは、音を出すことそのものが楽しい楽器です。だからこそ、楽譜の勉強だけで止まってしまうより、実際に吹きながら覚えていく方が続けやすい場合があります。

独学で始める場合に気をつけたいこと
楽譜が読めない状態で独学を始めることも、もちろんできます。
動画を見たり、教則本を読んだりしながら、少しずつ練習していく方法もあります。
ただ、サックスは音の出し方や姿勢、息の入れ方、リードの状態など、文字や動画だけでは分かりにくい部分もあります。
特に最初の段階で、力みすぎてしまったり、無理な吹き方がクセになってしまったりすると、音が出にくく感じることがあります。
楽譜が読めないことよりも、最初のフォームや音の出し方でつまずく方も多いです。
リコーダーと比べると、サックスはマウスピースやリードの扱いがある分、最初に少しだけ見てもらうと安心です。
完全にひとりで悩むより、最初だけでも先生に見てもらうと、音が出る感覚や練習の進め方がつかみやすくなります。
大人初心者こそ、自分のペースで大丈夫
大人になってから楽器を始めると、「今さら始めても遅いのでは」と感じることがあります。
さらに、楽譜が読めないとなると、余計に不安になるかもしれません。
でも、大人初心者には大人初心者の進め方があります。
仕事や生活の予定に合わせて、無理なく続けること。できない部分を責めるのではなく、少しずつできることを増やしていくこと。
子どもの頃の授業のように、決められたペースで進まなければいけないわけではありません。
サックスは、趣味として長く楽しめる楽器です。最初から速く上達することだけを目指すより、自分のペースで音楽に触れる時間を作ることが大切です。

まずは、楽譜よりも一音から
楽譜が読めないことは、サックスを始められない理由にはなりません。
最初からすべてを理解している必要はありません。音を出してみること、先生の音を聴いてまねしてみること、簡単なフレーズを少しずつ吹いてみること。
その積み重ねの中で、楽譜も少しずつ読めるようになっていきます。
リコーダーを初めて吹いたときのように、まずは一音出してみる。その小さな一歩から、サックスの楽しさは始まります。
FLATでは、楽譜が読めない方や、楽器が初めての方でも、自分のペースでサックスを始められます。
まずはうまく吹くことよりも、音が出る楽しさを感じるところから。
楽譜の前で止まってしまう前に、まず一度、サックスの音を出してみませんか。